たぶん、カサンドラでした

軽度のアスペルガー夫(診断済み)と過ごす日常のことなど

自分事以外は他人事

まさに今日の夕食時の会話です。

 

今日は長男、4時間授業だったので、帰ってきたら服買いに行こう!(急に寒くなって衣替えしたら、サイズアウトしてたりして着られるものがほとんどなかったので)と言っていたのですが、案の定帰宅したら「友だちと遊ぶ約束した」と(^^;)

まあ、想像の範囲内なので、夕方次男を保育園に迎えに行って、その後近くのイオンへ。イオンモールではなく、あくまでイオン。最初に長男指荒れのため皮膚科へ行き、薬局で薬を処方してもらう間に子供服コーナーへ。着心地や生地、サイズ感に妙なこだわりがある長男はなかなかこれ!というのがなく…。

 

服を決めて、薬を受け取って、やっと帰宅したのがもう19時近く。そこからお風呂をわかして、夕飯の支度して、子供たちがお風呂から出て、やっとみんなで食卓についたのが20時半くらい。

今日のことを夫に話すと…

 

夫「どうせ値段的にそんなに変わらないんだし、たまにはヨーカドーでも行ってくればよかったのに。それか向こうのモール。」

私「次男お迎え行ってから時間的にそんなところまで行けないよ」

夫「え!?それくらい行けるだろ。俺が長男くらいの時にはそれくらいの距離のところに学校帰りに行ってたけどな!」

 

ちょっと前までなら、これ以上押し問答をしてもらちが開かないしイライラするだけなので、ここで私がもう黙り込んで、微妙な空気の食卓になるのが定番でした。(ただし夫は自分の発言が場の空気を微妙にしたことにも気づかず、急に私が勝手に不機嫌になって微妙な空気になった、と思う)

 

ところが!今日は長男応戦!

長男「次男迎えに行ってから、っていう時間のこと考えなよ!」

 

私、心の中で、「長男ナイス!」と拍手喝采でございましたよ!さすが小学4年生ともなると、言い返す知恵もつく!

 

私「行くだけでいいなら行けるけどさ、帰ってきてから誰がご飯作って誰が子どもたちの世話をするのよ?」

夫「…(やや不満げな顔)」

 

そうなんです。基本夫は家事育児全般は自分事ではないのです。テレワークになったのに、普段私が夕方どういうスケジュールで動いているのかということに、全く関心がないし見てもいない、というか、見るという発想もない。

夫的には、なんとなくだいたい決まった時間に夕ご飯ができて食べられれば良くて、あとは自分が寝たい時間から逆算して自分のことをする。自分以外の家族の行動は他人事なのです。

 

なので、夫的発想で「夕方に自転車で15分のモールくらい行けるよね?」ってなるんです。

 

前までの私なら「それくらいできるだろ、って言いたいの?バカにしてるの?一人で全部やれっていうの?誰があんたのご飯作ってやってると思ってんのよ?」みたいな感じで、勝手に拡大解釈して猛烈にイライラしていました。そしてその後はもう口も聞きたくない、みたいな。はー、離婚したい離婚したい、みたいな。

 

でもですね、夫はただ自分にあてはめて自分が思ったことを言っただけなんですよね。本当に、それ以外他意はない。

なので、急に食卓の雰囲気が微妙になった上に、私が急に黙りこくって何も話さなくなる、という現象は、ただ夫をパニック状態にさせるだけなのです。

 

一般的にはこういう状況だと

「あれ?オレなんか行けないこと言った?」

とか、

「急に黙って空気悪くしてんじゃねーよ!」

とか、私に対する何らかのリアクションがあるんじゃないかなー、と思うところですが、夫的には「あれ?なんか妻が勝手に不機嫌になったぞ?何だろう?」と軽くパニックになるだけです。なので、当然言葉というツールを使って原因究明をしようという発想はなく、夫も黙って食事を続けます。そしてそのうち夫的にはどうでもいいことなので、忘れて普通に話してきます。

 

この一連の流れが妻をカサンドラに導く…

なんですかね。上手く状況を説明できましたかね。

 

こっちはモヤモヤ悶々としているのに、夫としてはもうどうでもいい終わった会話なんです。

昔は子どもが寝た後に蒸し返して私が急に黙りこくってしまったわけを話して歩み寄りをはかったこともあります。

でもね、どれだけ訴えても何もひっかからないのです。言い合いになるだけ。全くの平行線。どっちの理屈が正しいかの応戦です。

 

不毛…

挙句、「あー、もうこんな時間になっちゃった。寝なきゃ。」と席を立って強制終了。

 

虚しさしか残りません。

あー、私なんて体のいい家政婦、と自己肯定感が下がります

アスペルガーの夫といると、このように日常的に消耗します。疲弊します。やり場のない虚しさ。勝手に涙が出てきます。正直つらいです。

 

こうしてカサンドラになってゆくのです。

 

続く